糖尿病専門外来で勤務することを希望しているならば、糖尿病について詳しく知ることが大事です。糖尿病は、高血糖の状態が長く続くことによって発症する疾患です。生活習慣が原因となることが多いので、日常生活の過ごし方を見直すことが必要になります。また、糖尿病の初期は自覚症状が少ないという特徴もあります。そのために、発症しても気づかないケースはよくあります。

このような事態を防ぎたいなら、定期的に健康診断を受けることが大切です。健康診断で血圧などに異常が見つかった場合は、医療機関で治療を受ける必要があります。早期発見によって、糖尿病の重症化を予防が可能です。糖尿病専門外来はもちろん、さまざまな医療機関や自治体が健康診断の重要性を説くことが求められます。

また、糖尿病の治療を行う場合には、合併症の予防が重要なポイントになります。糖尿病の症状が進行すると、網膜症や心筋梗塞、腎機能障害などの合併症を発症しやすくなります。合併症を防ぐには、投薬治療と生活習慣の改善などが良い方法です。糖尿病専門外来では糖尿病の専門医が、患者の症状に適した薬を処方しています。

さらに、食事や運動、飲酒などの生活習慣について患者に指導することも看護師の役割です。患者の食事内容や日常生活の過ごし方について聞き取りをして、具体的なアドバイスを行います。ただし、患者のモチベーションが下がらないように、接し方や話し方に配慮することがコツです。患者が萎縮しないように、笑顔を心がけて、丁寧に指導することが糖尿病専門外来の看護師の役割です。